御茶屋跡の観月会

左、筑前琵琶 右、肥後琵琶、それも最後の琵琶法師と呼ばれた山鹿良之さんが使われていたもの
今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止で、我々伝楽人の研修会という形で
みなさまにお声かけもせず、と言ってもナイショデもなく(笑)開催しました。
10月6日(土)午後5時30分
ゲストのアンサンブルNOAによる美しい4重唱で始まりました。

今回の研修のお題目 「琵琶を知る」
(肥後)琵琶の解説…… 1674年当道座所属の平家琵琶の名手である「船橋(岩船)検校」が当時の肥後藩主、細川家に認められ
肥後熊本の琵琶奏者たちに奏法を教えたことが発祥と言われている。
肥後琵琶は浄瑠璃琵琶ともよばれ、近松門左衛門以前の古浄瑠璃の語り口を残しているとされ、1973年3月27日に国指定の
無形文化財に登録されている。熊本県南関町の、故山鹿良之さんが著名である。現在の肥後琵琶奏者は確認されるだけで全国で3名となっている。
肥後琵琶演奏 岩下小太郎氏

筑前琵琶 石橋旭姫氏

肥後琵琶 玉川京演氏

琵琶語りの奥の深さを垣間見ることができた気がしました。
肥後琵琶と筑前琵琶の音色の違いや、語り手によっても違う歌の響きなど、興味深いものでした。
昨今のような何事も不安定なこの時期に、快く私たちのお願いを聞いてくださった
アンサンブルNOAのみなさんと筑前琵琶、肥後琵琶の会のお二方、それに岩下さん、お世話になりました。
伝楽人一同、心よりお礼申し上げますm(__)m
あいにく、お月さまのお出ましはありませんでしたが、心地よい風が吹き抜ける御茶屋跡でした。
来年は、また以前のように、お客様と一緒に、観月会を楽しめることを期待しつつ
今年の会を終えたところでした。
みなさま、お疲れさまでしたm(__)m
伝楽 ハナ
posted by 南関宿場町伝楽人 at 22:19| 熊本 ☀|
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伝楽人日記
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