2021年12月31日

南関町御茶屋の歴史

南関御茶屋跡初夏.JPG

南関御茶屋(御客屋)は、嘉永三年(1850)8月に起工して、

嘉永五年(1852)正月頃に完成したもので、藩主が参勤交代する時や

領内巡視の際に休憩、宿泊していたものです。

古文書によると、それまでの御客屋(南関町公民館付近)が古く狭い上に

間取りが悪く、藩主休泊の時に混雑するという理由でこの地に建て替えが行われました。

財源の一部には富講の売上金が充てられました。

 建物は、南北に長い造りで、北から御居間、御次の間、三の間と配されており、

屋根には細川家の九曜紋をあしらった鬼瓦や軒瓦が葺かれております。

通常御茶屋と御客屋は別々に存在しておりますが、南関の場合はひとつの建物を御茶屋とも御客屋とも呼んでいたようです。


版籍奉還後、国の所有となった御茶屋のほとんどは、小学校や役場などの公的施設として利用されていきますが、

その反面、用途に応じた増改築等で御茶屋本来の姿を消していくことになります。

南関御茶屋の場合は、明治25年に個人の所有となり、「御茶屋跡」として大事にあつかわれ、建物は民家や料亭として利用されました。

昭和3年7月18日には南関町にゆかりのある北原白秋の歓迎会がこの御茶屋で開催されております。

 平成15年8月27日に国の史跡として指定され、同年より保存修復工事に着工し、

平成16年度末、往時の姿を取り戻すこととなりました。


◎施設のご案内

 ・開館時間 午前9時30分〜午後4時30分

 ・休館日  毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日)

   (他夏季・冬季休館日がありますのでお問い合わせください)

 ・入館料  個人(高校生以上)200円

         (小・中学生)100円

       団体(15名以上)

         (高校生以上)160円

         (小・中学生) 80円

 ・施設使用料(2時間・要予約)

       部屋1…120円

       部屋2…480円

       部屋3…360円

       全館 …900円

 ○地図←クリックしてください。

 ○駐車場地図

  parking.JPG 

 ○南関町役場・南関町公民館の裏手に位置します。

  駐車場がわかり難いので公民館駐車場へ駐車されることをお勧めします。

  先にご連絡頂ければ駐車場へご案内いたしますのでお気軽にお電話ください。

□お問合せ

 熊本県南関町教育委員会 .0968-53-1111(内線:295)

 豊前街道南関御茶屋跡  .0968-53-0859

✨お抹茶と季節の干菓子でゆっくりとした時間をお過ごしください。

 伝楽人一同お待ちしております。


●このBlogに関するお問合せ

 E-Mail:dengakunin@yahoo.co.jp


posted by 南関宿場町伝楽人 at 00:00| Comment(13) | TrackBack(0) | 南関御茶屋跡ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
待っていました。開設していただき有り難うございます。
 いろいろな形でより多くの人に御茶屋や宿場町伝楽人をアピールし、知ってもらうことは素晴らしいことです。よろしくお願いします。
Posted by tatusegawa at 2006年05月29日 06:46
tatusegawaさん第1号コメントありがとうございます!
普段、ガイドとして活躍することが出来ないのでこのような場で少しでもお役に立てれば・・・と思います。
伝楽人の皆さんのお知恵をお借りして色々勉強しながらこのBlogを更新していけたらいいなぁと思います。
Posted by 伝楽人39@管理人 at 2006年05月30日 02:30
いつできるのかと思っていましたら・・・出来るときはあ〜っと言う間に出来るもんですね。
管理運営、大変でしょうが、頑張ってください。
及ばずながら、協力惜しみません。
とりあえず、開設お祝いv(^^)v
Posted by madenomori at 2006年05月30日 16:27
madenomoriさんありがとうございます。
アドバイス・記事・写真ガンガンお願いします!
あ、それと私がサボってたら優しく「早く更新しろ!」と言ってくださいね・・・(笑
Posted by 伝楽人39@管理人 at 2006年05月30日 18:43
tatusegawaさん、kobarubitoさんとの真竹の切り出しご苦労様でした。ネズミ一匹とは残念でした。七夕さんまでには時間がありますので、そのうちによろしくお願いします。
Posted by kanamarubito at 2006年05月30日 23:51
はじめまして『関守人No238』と申します。
プログの開設おめでとうございます。
今日(6/6)火曜日は休館日のはずでしたが、来場者が熊本より4名あり、急遽職員の方が応対されてました。用があって会話を近くで聞いていましたが、南関町のHPで検索されて来られたようですが、駐車場の役場が分かりづらかったとの事でした。
このプログを見て来られる方のために御茶屋周辺の詳しい地図を作って送りたいと思います。

Posted by sekimoribito No238 at 2006年06月06日 20:58
関守人238さん、ありがとうございます!
早速頂いた周辺地図を貼ってみました。
が、ちょっと見難いですよね?
近々見易く改良してみたいと思います。

御茶屋跡のことだったらこの”伝楽人便り”!
といわれるようにしていきたいですねぇ。
Posted by 伝楽人Z@管理人 at 2006年06月06日 21:04
関守人No.238さん、ありがとうございました。最近になって、火曜日の休館日に割と利用する人が多いことに気がついています。火曜日という日が案外どこも休みのところが多く、その方たちが休みを利用して訪れるのじゃないか、或いは企画者の心理効果かなと思ったりしています。
さかのぼって、ではなぜ火曜日が休みになったのか、休みにする必要があるのかについてはよくわかりません。
周辺地図はどうもありがとうございました。以前のよりもずいぶん分かりやすいです。
Posted by からやん at 2006年06月07日 06:15
2007年3月26日
去年南関町のホームページをみて、南関御茶屋が在るのを初めて知り、南関御茶屋にぜひ行きたいと思い来館しました。丁寧な説明と抹茶をいただきありがとうございました。また、帰郷のおりは立ち寄りたいと思います。
25日坂下阿蘇神社の夏越祭を39年ぶり観覧して懐かしく思いました。奉納される楽<道楽>アーソウライの後継者がそだつていってほしいと思います。
Posted by 木下 光 千葉在住(下坂下宮島出身) at 2007年03月31日 12:18
木下様、先日は、ご来館頂き、
ありがとうございました。
 なれない説明で申し訳ありませんでした。
 次回は、もっと勉強して 詳しい説明が
 出来るよう頑張りたいと思います。
 私共の上達ぶりも??是非ご覧?下さいね (^_^)v

 またのご来館お待ちしております。
 
 
Posted by 若葉マーク伝楽人 at 2007年04月02日 22:06
2008年3月10日
昨日難関ホームページを検索し、御茶屋跡を知りました。これまでに何度となく近くを通っていたのに全く気が付きませんでした。
良く手入れされてあり、抹茶の接待、由来の説明に感謝いたしております。又、桜の季節に大津山阿蘇神社を含めて訪問したいと思っています。

唐杉先輩、お会い出来てとても懐かしく、嬉しく思っています。
又、お会い出来る事を楽しみにしています。

大牟田市久福木 井上博史
Posted by 井上 博史 at 2008年03月10日 16:18
南関中学校の3年生が、文化祭に『南関町を活性化するためには?』という発表をするらしく、
『南関御茶屋跡のカフェ利用について』というテーマで、スイーツを作ってきてくれたそうです。

抹茶プリン、どら焼き、かぼちゃのオムレット

感想を、という事なので
@抹茶プリン・・・甘過ぎ(><)
Aどら焼き・・・皮がかたい(笑)トッパ丸の焼印があったらいいかも。
Bオムレット・・・生地のきめ細やかさが足りないかな。かぼちゃあんは裏ごししたらもっと美味しいかも。3つの中では、1番好き♡

総評・・・和スイーツを考えて来てくれたみたいですが、『南関』要素があった方がいいと思いました。(南関そうめんを使った『やせうま』みたいなものとか)
中学生なりに一生懸命考え、家庭科で習ったのを作ってきてくれたみたいで、嬉しいですね。

頑張れ、南関中学校!!

#南関町 #南関中学校 #南関御茶屋跡
Posted by りんごみっつ at 2015年10月04日 20:11
りんごみっつさま

書き込みありがとうございます<m(__)m>
南関中学校へのエールも、ありがとうございます!!
実はその問合せというか、電話。御茶屋跡で受けた本人です、私。(~_~;)
話を聞きながら、実は何の事だか分らなかったのでしたが…そういうことだったと後で知りました。
試食の感想も、ありがとうございます。試食された、数少ない方の一人、ですね。(笑)
わたしも試食しましたが、抹茶プリンだけでした(~_~;)

彼らの取り組みはとてもありがたい、というか、がんばれ、と後押ししたい気持ちです。
ここがふつうの町の施設なら大いに進めてもらいたいプランなのですが、
越えなければならないハードルが、越えられないハードルが、いくつもありそうです。

いろんなことを考えながら、中学生の素直な考えとして、町を活性化する一つの力になっていけばいいな〜と思っています。

Posted by 伝楽ハナ at 2015年10月06日 15:10
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